働く美容師さんに伝えるべきメッセージ 

働く美容師さんに伝えるべきメッセージ 
美容師”自立、独立”支援室 037
【 やる理由を持ちなさい 】

「辞めることに理由はいらない。むしろやることにこそ理由はいる」

私は、何度会社を辞めようと思ったことか。
しかし、その都度、思い留まって結局学校を卒業して入社した会社に30年間働きました。
この会社は、俗にいう外資。ヨーロッパに本社を置くインターナショナルカンパニーの日本法人。業界トップクラスの会社でした。

私は「仕事の報酬は仕事」という教えを信じて、一所懸命に働きました。その結果会社は私に多くのチャンスと質の高い学習機会を与えてくれました。
そして地位も報酬も満足のいくものでした。

私の会社、私たちの会社という思いで働いていたんです。

しかし入社して28年目の年にその会社が別の会社に買収され
会社の文化、風土が一変したんです。

そんな変化の中、52歳の時にある事が起きて、感情的になって会社を辞め、他の会社に移りました。初めての転職です。

この辞め方は、間違っていた思っています。
感情で辞めていいことなどなにもないんです。
目的、目標を持って辞めたのではなく、やり続ける理由を失って辞めたんです。

慣れない新たな職場での1年は苦痛のなにものでもありせんでした。しかし、仕事です。誠実に仕事に向き合ったことで後悔から少し吹っ切れ始めた時に、某大手国内化粧品会社からヘッドハンティングされ2度目の転職をします。
この辞め方は、自身目的、目標を持った行動だったので悪いことではなかったと思っています。やる理由があったからです。

ここでの仕事は楽しかったんですが、しかし3年ほど経った時に生涯をサラリーマンで終わるのではなく起業して何かを作りたいと考え2年間の準備期間をもって美容業界のコンセルジュ会社を立ち上げます。

起業は決して楽なものではありませんが、苦労のしがいのあるものです。

「辞めることに理由はいらない、むしろやることにこそ理由がいる」
だから退職を考えたときは、その場が嫌になってではなく、目的、目標を持って辞めるんです。やる理由を携えるんです。

そして新たな目的、目標を持って次の世界でそれまでの経験やスキルを生かすんです。

これが正しい辞め方です。
だからちょっと嫌になったからで辞めてはいけないんです。

転々とする道は、坂を転げ落ちるのと一緒なんです。

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