スタッフや美容師さんに伝えるべきメッセージ
美容師”自立、独立”支援室 028
【 フィリーランス?いや、それはフリーター 】
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ある有名な美容室の先生(ヘアメークの世界では著名な方)とお話をしたとき、「うちのスタッフは、美容師さんの技術セミナーには参加させないの」という話を伺った。
その理由は、教わるということは、教えている人を越えられないから。教える人の考えに影響を受け、個性が消されるから。
「うちのスタッフは、他人の影響を受けずに社内で育て独創性を身につけさせたいから」
ナンバーワンではなくオンリーワンの美容師を目指させたい。
ヘアメークの世界で名を極めた方の発想です。
ヘアメークの世界は、それこそ売れっ子は氷山の一角。
美容家として名前が出て、メディアに取り上げる人は、ほんの、ほんの、ほんの一握り。
単なる人材では通用しないんです。
大半はヘアメークもどき。
面貸しで美容師をしながら、たまに仕事が入る程度。
それこそ世に通ずる人財まで登り詰めなければ食ってもいけないんです。
カメラマンも、スタイリストも、みんなそうです。
独創性(オリジナリティ)がなければ勝負にならないんです。
さらに人脈がなければ仕事なんて貰えないんです。
しかし、それに真剣に人生を賭けている人もいるんです。
それくらいの心構えがない人は、フリーランスなんて目指さないほうがいいですよ。
美容の技術が一応にできるでは、誰も相手にしてくれないんですから。
これが本当のフリーランスの世界です。
昨今、面貸しで働く美容師や業務委託という名の下にフルコミッションで働く人が増えていますが、この働き方はフリーランスではなくフリーター美容師なんです。
目指すものも無ければ、保証も何もない。
目先の金だけに目を向けた動き。
働く意味合いをもっと大事にするんです。
だから一般的な美容師さんは、起業を目指すんです。
自分の店を持つのことも一つ、自分の得意を生かした事業を興すのも一つ、何しろ自立を目指し、そのために働くんです。