働く美容師さんに伝えるべきメッセージ
美容師自立、独立支援室 055
< 始めるときに辞めるんです >.
勤めている会社を辞める時は、自らの門出にしなさい。
門出とは新しい生活に向かってスタートを着ること。
嫌でやめてはいけません。
給料が・・、休みが・・・、人間関係が・・・、将来性が・・・
これらは言い訳。
その場から逃げたくなって辞めてしまう。
弱虫のすること、敗者のすることです。
しかし、誰しもこういう思いに駆られるときはあります。
ある研修でこのような時の対処法を教えてくれました。
辞めたいという思いに駆られたら辞めなさい。
そして、翌日新入社員になった気持ちでいつもの会社に行きなさい。
そこで一から始めなさい。
うだうだ悩むよりもキッパリ辞めてしまう(心の中で)
そして翌日新たな気持ちで職場に向かう。
そうすると辞めたいという思いは吹っ飛びますよ。
さて辞めるときは門出にしなさいというのは、目的を持って辞めさいという意味です。
かつて女性には寿退社というのがあって、結婚を機会に退社することが多くありました。結婚を機会に仕事を退き家庭の主婦におさまる。
祝い事で辞める。新生活をスタートさせる。まさに門出です。
もっと多くの技術を身につけたい。
ここでは学ぶことのできないことを学びたい。
新たな会社で自分のキャリアを磨きたい。
海外で活躍したい。
独立して自律した人生を歩みたい。
そう「**したい」という思いで辞める。
辞めるときは、何かに挑戦するときなんです。
自分を高めるために辞める。
すなわちは辞めるときは、始めるとき。
門出にするんです。
仕事は給料を手にする手段ではないんです。
自分を高める手段なんです。
このことを胸に刻んで、もしいまの職場を辞めたいと思ったとき、
このことを思い出し、辞める理由の是非を問いなさい。
嫌で辞めるは、その場から逃げる敗者であり愚者です。
賢者は、物事を始めるために辞めるんです。