【ダイヤモンドは見つからなくてもいい】

【ダイヤモンドは見つからなくてもいい】
「君たちの夢は何、どんな人になりたいの?」
「では、なるためにはどうしたらいいの?」と全員にといかける。
私はある作業員の話をする。
30年間ダイヤモンドを見つけるためにずっと穴を掘ってきたけれど、見つからなかった。
彼は、「自分も歳だし、もう……今日でやめよう」と、その日の夕方で掘るのを止める決心をした。
「これで最後だ」と思って掘る。
ダイヤモンドは見つからなかった。
そこまで話をしたとき、一瞬の間をおいて、私は子どもたちに言う。
「じつは次の石がダイヤモンドだったのだよ」
子供達の顔色が、変わる。
「あきらめたとき、すべての可能性がゼロになる。だから、あきらめてはいけないんだ」
「あきらめ」という言葉を逆さにすると「メラキア」となる。これを「メラキアの法則」と呼ぼう、と話している。
一方、ダイヤモンドは見つからなくてもよいと、私は思っている。
人生とはそのようなものだと思っているのだ。
ダイヤモンドを探すその過程で、感動や苦労、我慢を味わい、いろいろな涙を流して、その人の人間性は培われていく。また、その生きざまが周囲の人たちにも影響をあたえていく。
それがもっとも美しい人生であり、幸せに生きるということだと、私思うのだ。
夢を子どもたちに説くときいつも思う。
進みゆく者だけが教える資格がある、と。
子どもたちの夢は、どんどん膨らむ。
どまんなかに直球を投げてくる。
そのとき、教える側が夢を持っていなかったら、夢をあきらめていたら、あの子たちの直球はとても受けとめられられないだろう。
夢をあきらめた大人たちは、「そんなことを言ったって、現実はそれほど甘くない」と口をそろえる。
しかし、子どもを教育する者は自ら夢を追い、子どもたちの夢をなんとかかなえさせてあげたいと祈るような人間でなければならない。
子どもたちよ、ただ夢を追え。
夢を追うプロセスこそが大切だとは、今はまだまだわからなくていい。
ただ、今は夢を追え。常にそう祈っている。
これから社会と向き合おうというきみたちに、大人たち皆がきみの夢を祈り、応援し、ずっと見守っていける世の中であったら、なんとすばらしいことだろう。
88の贈る言葉より
その過程の中で、人は成長する。
その圧倒的努力の日々こそが、悔いなき人生。

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