働く美容師さんに伝えるべきメッセージ
美容師自立、独立支援室 064
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昨日美容室経営で大成功を収めている社長と話す気概がありました。
今らが30年以上前に超有名なブランドサロンの中核幹部から独立。
東京の下町に1号店、立地は決していいとは言えないテナント。
しかし、そこは実力者、その店を数カ月で軌道に載せると1年間で1000万円の利益を出し間髪入れずに近隣に2号店、そして3号店、どこも盛況、この基盤を元に銀座に出店、現在銀座に3店舗、その他、下町の有名な商業施設数箇所で高級大型サロンを展開。
自分の時代は、このやり方が通用した。
しかし、もう私と同じことをやっても
あるいは少し価格を下げてやっても成功しないだろう。
一時期そこそこいっても長続きはしない。
中途半端な考えで独立して苦しんでいるスタッフを見るのが忍びないと、あえて安全性の高い地域に根ざしたファミリーサロンの展開をスタートさせる。
■ 共同出資というケース
■ 考えを悟らせ見守りつつも個人で独立させるケース
■ 自社で数店舗の成功事例を作り、その中から独立させるケース
このやり方なら3店舗程度経営すれば一定の収入が手に入る。
そのお金を元に好きな店を展開すればいい。
彼は言う。
もう時代は違うんだと。
かつては技術の差、接客システムの差で競合を蹴散らすことができたが、今は差異化にならず埋没してしまう。
中途半端な独立が返って人を不幸に陥れる。
経営なき出店は成功しない。
過去の成功例をコピーしても成功はしない。
だから時流に合わせたやり方を受け入させ安全な独立を示唆したい。
それが雇ってきた経営者の今の責任だと言う。
独立を思考する方。
今はとてつもなく厳しい時代です。
少しばっかり客を掴んでいるから、今までのやり方を身につけているから程度でやっていけるなどと考えない方がいいですよ。
1店舗の繁盛店づくりが起業ではないんです。
永続を前提としないと先々苦労という道に迷い込んでしまうんです。
何しろ起業において最初に目指すことは、その事業を成り立たせること、それを基盤に発展させていくこと。
発展したゴールを固定し、その1歩が1号店なんです。
店を出すのはゴールではありません。むしろスタートラインなんです。そこから先の考えがないとやがて苦労という迷い道です。
そのために働いている間に経営を学び確固たる考えの元に
新たな起業を興すことが独立なんです。
このように考えてくれる経営者は稀有な存在です。
しかし、どこの経営者も独立していくスタッフを案じているんです。
手にしているわずかばかりの客、働いていた先のやり方のコピー
これで事業として成功するのは至難の技だよ。
もっと冷静に事業として成功しうる道を歩みなさい。
見てくれよりも質を取れ。