働く美容師さんに伝えるべきメッセージ
美容師自立、独立支援室 061
< アリとキリギリスのお話し >.
夏のある日、キリギリスが野原で歌を歌っていると、アリたちがぞろぞろ歩いてきました。
「おい、アリくんたち。そんなに汗をびっしょりかいて、何をしてるんだい?」
「これはキリギリスさん、わたしたちは食べ物を運んでいるんですよ」
「ふーん。だけど、ここには食べ物がいっぱいあるじゃないか。。どうして、いちいち家に食べ物を運ぶんだい。
おれみたいに、お腹が空いたらその辺にある食べ物を食べて、あとは楽しく歌を歌ったり、遊んだりしていればいいじゃないか」
「でもね。キリギリスさん。
今は夏だから食べ物がたくさんあるけど、冬が来たら、ここも食べ物はなくなってしまいますよ。
今のうちにたくさんの食べ物を集めておかないと、あとで困りますよ」アリたちがそう言うと、キリギリスはバカにした様に、
「ハハハハハハッ」と、笑って。
「まだ夏が始まったばかり。冬の事は冬が来てから考えればいいのさ」そう答えると、また歌を歌い始めました。
さて、それからも毎日キリギリスは陽気に歌って暮らし、アリたちはせっせと家に食べ物を運びました。
やがて夏が終わり、秋が来ました。
そしてとうとう、寒い寒い冬がやって来ました。
野原の草はすっかり枯れ果て、キリギリスの食べ物は1つもなくなってしまいました。
「ああ、お腹が空いたな。
困ったな。どこかに食べ物はないかなあ。
・・・あっ、そうだ。
アリくんたちが、食べ物をたくさん集めていたっけ。
よし、アリくんたちに何か食べさせてもらおう」
キリギリスは急いでアリの家にやって来ました。
さて、このお話の顛末を知っていますか?
❶ アリは、キリギリスにあげる食べ物はないと追い返した。
そしてキリギリスは寒さに凍えて死んでしまう。
❷ キリギリスは、アリに断られたので暖かい食料のある南に
旅に出た。
❸ アリは、キリギリスを迎え入れ食べ物を振る舞った。
そしてアリの家でキリギリスは、その冬を過ごした。
❹ アリは、キリギリスを笑顔で招き入れ、隙を見て襲いかかり
食べてしまった。
やがて未来は今になる。
あなたは、その日のために何を蓄えますか?